【中学生の検定活用術】英検・漢検・数検を受けるべき?効果と注意点を徹底解説!

「英検や漢検って、受ける意味あるの?」「数検って中学生に必要?」
そんな疑問を、中学生や保護者の方からよくいただきます。

「英検とか漢検って、推薦に使える資格でしょ?」
そんなふうに思われることも多いですが、検定の本当の価値は、“その過程”にあります
検定に向けての学習は、中学の総復習にもなり、受験本番で使える実力アップにつながる“実践的な勉強法”でもあるのです。

ここでは、中学生にとって現実的な目標となる「3級」までの範囲に限定し、英検・漢検・数検それぞれの効果や注意点をわかりやすく整理してご紹介します。

1. 各検定の期待される効果と注意点

では英検・漢検・数検の3つの検定には、それぞれどのような特徴があるでしょうか。
期待される効果と注意点をまとめました。気になる検定を、タブを切り替えて確認してみて下さい。

★期待される効果

  • 読む・聞く力をバランスよく鍛えられる
    英検はリーディング(読む)、リスニング(聞く)、ライティング(書く)、スピーキング(話す)の4技能をバランスよく測定する検定です。特にリスニング力は、定期テストでは十分に鍛えられないことが多く、英検の受験を通して実力が伸びやすい分野です。
  • 長文読解力が向上する
    英検3級では、中3レベルの長文問題が複数出題されます。普段の教科書よりやや難しい文章に触れることで、公立高校入試レベルの英文にも慣れることができます。
  • 英作文(ライティング)の練習になる
    3級から英作文が出題されるため、「自分の意見を英語で表現する力」が自然と鍛えられます。北海道の公立高校入試では英作文の出題があるため、その対策としても有効です。

◼️注意点

  • 検定特有の形式に慣れる必要がある
    リスニングの音声スピードや、スピーキングの面接形式は、学校授業とは異なります。形式への慣れがないと実力が発揮できないことも。
  • 3級以上は、学校の教科書内容に加えた理解が必要
    英検3級は「中学卒業程度」のレベル。全学年の文法・単語を総合的に理解しておく必要があります。

★期待される効果

  • 語彙力が増え、国語の読解がスムーズに
    漢字は単なる「読み書き」ではなく、意味や使い方の理解も大切です。漢検の勉強を通じて語彙力が増えると、文章の内容を正確に捉える力がつきます。
  • 国語だけでなく、理科・社会にも効果あり
    漢字の意味や熟語の知識は、他教科(理科や社会)の読解力アップにもつながります。
  • 中3までの漢字を総復習できる
    3級は「中学卒業程度」のレベルで、中学3年間の漢字を広く問う内容です。受験直前期の総チェックとしても有効です。
  • 努力が成果に直結しやすい検定
    出題範囲が比較的明確で、しっかり対策すれば得点が取りやすく、自信にもつながります。

◼️注意点

  • “書けるけど意味は曖昧”にならないよう注意
    読み書きの暗記だけに頼ると、語彙として活用できないこともあるので、意味理解を意識した学習が必要です。

★期待される効果

  • 計算力だけでなく、思考力が問われる
    数検は、公式の暗記やパターン演習だけでは太刀打ちできません。「なぜこうなるのか」を考える問題が多く、数学の本質的な理解が問われます。
  • 中学内容の理解の確認に最適
    3級は「中学卒業程度」の内容で、中1〜中3の範囲を幅広く問う良質な問題が多いです。単元ごとに断片的に覚えていた知識を、つなげて整理する効果もあります。

◼️注意点

  • 普段の定期テストと出題形式が異なる
    一般的な学校テストよりも、文章題や図形問題など応用的な出題が多いため、慣れないと実力が出しにくい場合があります。

さて、ここで気になるのが「高校入試との関係」となります。
果たして入試にどのようにつながってくるでしょうか。次は高校入試との関係をお話しいたします。


2. 高校入試と検定の関係

英検・漢検・数検はいずれも、高校の推薦入試や自己推薦で評価の対象となることがあります。
たとえば、「英検3級以上で加点対象」「漢検3級取得で出願可能」といったように、検定の取得が明確に制度化されている高校もあります。

ただし、どの検定がどのように評価されるかは学校によって大きく異なり、制度が明確でないケースも多いため、実際のところその効果は不透明です。 そのため、検定を「推薦入試のための武器」としてだけ捉えるのではなく、あくまで学習や実力の確認・向上の一環として前向きに取り組むことをおすすめします。

各検定に共通する効果と注意点

共通する期待効果

  1. 中3までの内容を総合的に復習できる
  2. 教科書だけでは見落としがちな「抜け」や「弱点」を発見できる
  3. 明確な目標ができ、学習意欲が高まりやすい
  4. 推薦入試・自己推薦の評価材料になる

共通する注意点

  1. 学校のテストとは形式が異なるため、過去問などでの慣れが必要
  2. 合格だけを目的にすると、学力の定着につながらないことがある
  3. 入試での加点・優遇は学校によって異なるため、期待しすぎない方がよい

まとめ|“受けること自体”が意味になる

英検・漢検・数検の3級は、いずれも「中学卒業程度」のレベルです。
普段の学習の延長として無理なく目指すことができ、検定対策そのものが受験対策にもなります。
検定の価値は、合格という結果以上に、そこへ向かう学習のプロセスにあります。
「なんとなく受ける」のではなく、目標をもって取り組むことで、確実に学力が底上げされる経験になるはずです。無理のない範囲で、ぜひ一度チャレンジしてみてください。

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