10月8日に実施される学力テスト総合B。この記事が公開される9月19日から数えると、残された時間はわずか19日間です。
この19日間をどう過ごすかで、あなたの総合Bの結果は大きく変わります。そしてその結果は、志望校合格の可能性を左右する重要な材料になります。
焦る気持ちがある人も多いと思いますが、この焦りを前進するエネルギーに変えましょう。この記事では、19日間を「志望校ボーダー突破のためにどう活かすか」という視点で、具体的な学習法と心構えを解説します。
この記事でわかること
・学力テスト総合Bが志望校判定においてなぜ重要か
・総合Aの結果をどう活かして総合Bの勉強につなげるか
・残り19日間の学習計画と具体的な勉強法
・教科別の優先すべき対策ポイント
・モチベーションを維持し焦りを力に変える方法
・総合Cを見据えた総合Bの活用法
目次
総合Bがなぜ重要か:志望校判定・総合A→B→Cの関係
学力テスト総合Bは、総合Aに続いて志望校判定に最重要資料として使われます。受験直前の「総合C」ほど最終的ではないものの、総合Bの判定で志望校が現実的かどうかがほぼ見えてきます。
毎年の傾向として、総合Aより総合Bの平均点は高くなり、さらに総合Cでは平均点が上がるという結果が出ています。これは「テストが易しくなるから」ではありません。
生徒全体が本格的に受験勉強を始め、勉強量が増えて学力が上がるためです。特に塾に通っている生徒は平日4~6時間、休日は8時間以上勉強するケースも珍しくありません。その結果、上位層と下位層の差がどんどん開いていくのです。
つまり、総合Aの段階で志望校のボーダー付近にいる生徒にとっては、総合Bが勝負どころ。「ここでどれだけ伸ばせるか」が合否の行方を大きく左右します。
今の自分の状況を把握しよう
まず必要なのは、現状を正確に把握することです。
- 総合Aの結果を分析する
・教科ごとの点数、偏差値をノートに書き出す。
・間違えた問題を「ケアレスミス/知識不足/理解不足」に分類する。
・得意な科目をさらに伸ばす余地があるか、苦手科目で最低限上げられる部分はどこかを考える。 - 志望校のボーダーを確認する
・学校や塾で配られる資料や、先生の情報を参考にする。
・志望校の合格ラインとの差を確認し、必要な得点上げ幅を明確にする。
自分の立ち位置を冷静に理解することで、「何を、どれくらい、どの順番で」やるべきかが見えてきます。
優先すべき出題範囲と教科戦略
【重複範囲と新範囲のバランス】
総合Bでは一部が総合Aと重複しています。
・総合Aでしっかり学習できていた範囲 → 復習で確実に得点源にする
・総合Aでできなかった範囲 → 優先的に克服
・新しく出る範囲 → 苦手意識が出やすいが、基本問題中心に押さえる
「重複範囲を確実に」「新範囲は基本を固める」が鉄則です。
【教科別対策のコツ】
・漢字・語彙は毎日の短時間学習で反復。
・説明文・小説の読解では「設問に沿って答える練習」を重視。
・記述は「根拠を本文から探す」練習を繰り返す。
・計算力の安定化が最優先。計算ミスをなくす訓練を。
・公式や定理を「自分で説明できる」状態に。
・文章題や図形問題はパターンを整理し、解き方を定着させる。
・文法の基礎(時制、比較、関係代名詞など)を整理。
・長文読解は毎日1題ペースで練習。
・英単語・熟語をカード化し、隙間時間で繰り返す。
・暗記科目と思われがちだが、計算問題や実験考察問題も多い。
・公式を覚え、必ず自分で問題を解いて確認する。
・過去の実験問題に触れておくと本番で慌てない。
・歴史は「流れ」を意識し、年号暗記より因果関係を重視。
・地理は「地図・統計・資料」を使った出題に慣れる。
・公民は制度や仕組みを理解し、記述問題対策を行う。
残り19日間の学習計画の立て方
勉強の重要性や、定期テストとの重複をどう勉強するかは理解いただけたと思います。
ここからは、しっかりと計画を立てていきましょう!
ただ重複している部分を勉強する・ただ前学年の復習をする……これだけでは効率のいい勉強はできません!
今までの情報を元にスケジュールの例を紹介します。参考にしながら、計画を立てていきましょう!
【学習スケジュール例】
- 9/19~9/25(基礎固め期間)
・総合Aで間違えた範囲を復習(※総合Bと重複する範囲に限定)
・重複範囲を「確実に取れる」レベルに - 9/26~10/2(得点力強化期間)
・新範囲の基本問題を集中的に学習
・過去問や模試を1~2回分解いて傾向をつかむ - 10/3~10/6(仕上げ期間)
・模擬テスト形式で解く練習
・時間配分を意識し、弱点を最終確認 - 10/7(前日)
・軽い復習にとどめ、体調管理を最優先
【1日の学習時間の目安】
・平日:4~6時間(放課後~夜)
・休日:6~8時間
※必ず睡眠を確保すること。睡眠不足は暗記や集中力を大きく下げます。
問題演習と間違いの扱い方
総合B直前の勉強では「演習→復習→再挑戦」の流れを徹底しましょう。
- 問題を解く(過去問・類似問題集)
- 間違えたら解説を読み、理由を理解する
- 必ず自力で解き直す
- もう一度同じ問題に挑戦し、「できた!」という状態で終える
「解説を読んだ=理解した」と思い込まないことが大切です。
メンタル面・モチベーション管理
勉強を好きになれる人はごく少数です。大体の人はやりたくないものだと思います。
そんな勉強をしなければならない、となると、精神的にも疲れが出てくるでしょう。
では、そのメンタル・モチベーションを管理するか、以下の4つを意識してください!
- 焦りは自然なこと。大事なのは「焦りを行動に変える」ことです。
- 小さな目標を立てて達成感を積み重ねましょう。
- 勉強記録をノートやアプリで残すと、「これだけやった」という自信になります。
- 不安は一人で抱えず、先生や家族、仲間に話すことも大切です。
総合Cを見据えて:総合Bでやるべきこと
総合Bで出る範囲は総合Cにも出題される可能性があります。Bの段階で完璧にしておけば、Cで同じ範囲をやり直す必要がなくなります。
つまり、総合Bは「志望校判定のためのテスト」であると同時に、「総合Cに向けた布石」でもあるのです。
よくある質問Q&A
Q1:総合Aで大きく失敗しました。挽回できますか?
A:十分可能です。総合B・Cで伸ばした生徒は多くいます。大事なのは「総合Aで何ができなかったか」を分析し、同じ失敗を繰り返さないことです。
Q2:すべての教科を均等に勉強するべき?
A:いいえ。志望校ボーダーを超えるには、得意科目をさらに伸ばして合計点を押し上げる戦略が有効です。苦手科目は最低限の強化にとどめても構いません。
Q3:平日6時間も勉強できません。どうすれば?
A:学校の授業を含めて考えれば、実際はすでに多くの時間を勉強しています。家庭学習では「やるべき範囲を絞り込んで集中する」ことが大事です。
Q4:模試や過去問は何回やるべき?
A:最低2回は本番同様に時間を計って解いてください。その後は「間違え直しノート」で弱点をつぶすことを優先しましょう。
まとめ
総合Bまでの19日間は短いようで、計画的に使えば志望校ボーダーを超える力を十分に伸ばせる時間です。
総合Aの結果をもとに課題を明確化し、重複範囲は確実に、新範囲は基本を固める。問題演習は必ず「解説を理解→自力で再解答」の流れで。焦りを力に変えて、志望校合格への大きな一歩を踏み出しましょう。
私自身、毎年この時期に「一気に伸びた生徒」を何人も見てきました。19日間を本気でやり抜けば、きっとあなたの結果も変わります。
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