冬休み前は、テストも終わり「次は何をすればいいんだろう」「冬休みまで少し休もうかな」と気が緩みやすい時期ですよね。
でも実は、この“冬休みまでの数週間”こそ、成績の差が最もつきやすい大事なタイミングです。
ここで方向性を見失うと、冬休みからの勉強がうまく軌道に乗りません。
逆に、今やるべきことが分かっていれば、冬休み・3学期・受験へとスムーズに伸びていきます。
この記事では、中1・中2・中3(受験生)が今まさに取り組むべき勉強を、分かりやすい手順でまとめました。
今日からすぐ実践できる内容ばかりなので、ぜひ参考にしてください。
この記事でわかること
- 冬休み前の今、勉強の方向性を見失いやすい理由
- 中1・中2・中3が、それぞれ今やるべき学習内容
- 冬休みに入る前に必ず行いたい「振り返り」と「弱点整理」の具体的手順
- 1日・1週間のおすすめ学習ルーティン
- 冬休みを迎えるまでに整えておくべき生活習慣
- 保護者ができるサポート方法
- よくある質問Q&Aと、その場しのぎではない勉強アドバイス
目次
なぜ今“方向性を見失いやすい”のか
テストが終わったこの時期、多くの中学生が「テスト終わったし、少し休もうかな」という気持ちになります。
なぜこの時期に“方向性を見失いやすい”のでしょうか。
- テストという「明確な目標」が一度なくなるから
テスト範囲が示されていた時期とは違い、今は目標が空白になる時期です。 - 達成感・解放感で行動が一時停止するから
心理的に「一区切りついた」と感じ、学習のペースが途切れやすいのです。 - “次に何をすればいいか”を自力で判断しづらいから
復習・冬休み準備・次学年の基礎固めなど、すべきことは多いものの、その優先順位を自分で決める力がまだ弱いため、迷いが生じます。
この時期から意識すべき4つのポイント
ここでは全学年共通で、必ず押さえてほしい指針をまとめます。
復習だけでも、先取り(準備)だけでも不十分です。
「復習で弱点を埋める → 準備で次の単元を理解しやすくする」という流れを意識することで、冬休みの勉強が数倍効率的になります。
テスト後にぼんやりしてしまうと、勉強の目的を見失います。
【中1】中2に向けての準備
【中2】中3(受験)に向けての土台づくり
【中3】入試本番へのスイッチ
それぞれのステージで「次に何が必要か」を見据えて動きましょう。
いきなり長時間勉強するより、「毎日10分〜20分の継続」が圧倒的に効果的です。
脳は「繰り返し」で記憶を定着させるため、休み時間や寝る前などの短い時間でも大切にしてください。
小さな積み重ねが、あとで大きな差になります。
テストがしばらくない今の時期は、点数だけを見ても次の行動につながりにくいのが特徴です。
だからこそ、この時期は「どこがわかっていて、どこがわかっていないのか」を基準に学習を進めることが特に重要になります。
理解できていない部分を特定する → 次の学習につなげる
という流れを常に意識しましょう。
【学年別ガイド】冬休みまでに何をすべきか
中1生:基礎の“穴”を見つけて埋める時期
「学習の基礎」づくりが最大テーマです。
中1が今取り組むべきこと
- 英語:be動詞・一般動詞・三単現・疑問文の再整理
中1英語は中2以降の全ての土台になります。曖昧なルールは今のうちにクリアにしましょう。
ワークを最初から解き直すのが最も効果的です。 - 数学:正負の数・文字式・方程式の基礎の徹底
“なんとなく”分かっている状態は要注意。
「説明できる」「友達に教えられる」レベルが理想です。 - 社会・理科:覚えたつもりの用語を洗い出す
冬休み前までに一問一答を一通り回し、抜けているところを把握しましょう。
中1は「習慣を作る」ことも大きなミッション
- 英単語5〜10語
- 計算問題5問
- 理社の暗記5分
継続できる“リズム”を冬休み前に固めましょう。
中2生:中3につながる“伸びしろの核”を作る時期
中2は最も差が開く学年です。
中2が今取り組むべきこと
- 英語:不定詞・比較あたりまでの理解確認
中3になるとさらに複雑になるため、今の段階で「苦手単元」を明確にしておきましょう。 - 数学:一次関数・図形・証明の理解が不可欠
特に一次関数は中3数学・高校数学に直結します。 - 社会・理科:定期テストの振り返りと“理解不足メモ”作り
用語の暗記には波があります。冬休み前に「抜けチェック」を行うだけで冬休みの効率が段違いです。
中2は「中3を見据えた準備」が必要
- 英単語を暗記する習慣
- 数学の計算と関数の基礎固め
- 苦手科目への“週1強化日”の設定
これらを冬休み前に定着させることで、中3スタートの滑り出しが明らかに変わってきます。
中3生(受験生):ここから“本番モード”への切り替え
中3は「受験モードのスイッチ」を入れる時期です。
中3が今取り組むべきこと
- 全教科の総点検(弱点リスト作り)
冬休みで総復習するための“設計図”を作る段階です。
その第一歩が、全教科の弱点を正確に洗い出すことです。
テスト問題や模試の問題を見返しながら、次の3つをチェックして書き出します。
・解けなかった問題(知識不足・理解不足)
・時間が足りなかった問題(解くスピードの課題)
・ケアレスミスが多かった問題(注意力・練習量の課題)
これらをまとめることで、「何を、どれだけ、どう復習すればいいか」が明確になります。 - 過去問の“入口”を開く
本格的に解くのは冬休みからでOKですが
・問題形式
・時間配分
・出題傾向
この3つを知っておくだけで冬休みの質が格段に上がります。 - 生活習慣を受験仕様に整える
「勉強時間の前後にはスマホを触らない」など、集中するための環境を整えていきましょう。
【具体アクションプラン】今日からできる学習指針
- ステップ1:“弱点整理リスト”を作る
- もっとも効果的なのは、ノートやルーズリーフに次の項目を書き出すことです。
・苦手単元
・間違えた理由
・どう改善するか
・いつ取り組むか
これを作るだけで「何を勉強すべきか」が明確になります。
- ステップ2:毎日のミニルーティン
- ・英単語:10語
・数学計算:5問
・理社:一問一答を5分
・前日の学習を5分振り返る など
わずかな時間でも毎日触れておくことで、記憶が安定します。
- ステップ3:週単位ルーティン
- ・週1回:「弱点リスト」更新
・週末30〜60分:「苦手科目の勉強デー」を作る
・中3は週1回、学力テストや過去の道コンに触れる(問題の一部でもOK)
- ステップ4:科目別の方針
- 【英語】
中1・中2:文法の総整理+単語
中3:長文の読み慣れと単語力強化
【数学】
全学年:計算力+解法パターンの確認
中2・中3:関数に重点を置く
【国語】
過去の学力テストなどで記述の練習、語彙力強化
【社会・理科】
全学年:苦手単元を把握して“覚え直しの準備”
中3:一問一答に何度も取り組んで基礎固め
【保護者向け】今の時期にできるサポート
勉強が気になる時期ですが、「勉強したの?」「何時間やったの?」と問い詰めるよりも、“今日は何をやったのか”をそっと聞くほうが、子どもも自然で前向きになれます。
保護者:「今日の宿題とか、どんな感じだった?」
子ども:「○○はできたけど、△△はちょっと…。」
保護者:「なるほどね。気が向いたときにまた見直してみると良さそうだね。」
このくらいの距離感で、「できたところ」「つまずいたところ」を軽く言葉にしてもらうだけでも、子どもは気持ちが整理されます。
もし何からやっていいのか迷っていそうな様子なら、ほんの少しだけ方向を示すサポートがおすすめです。
保護者:「やること多そうだね。今日は“これだけはやっておこう”って一つだけ決めると楽かもよ。」
具体的な作業を課す必要はありません。“きっかけ”をそっと置くだけで十分です。
そして何より、結果よりも「続けていること」そのものを認める声かけが大切です。
保護者:「最近ちゃんと机に向かってるの、気づいてるよ。がんばってるね。」
子どもは“監視されている”より、“見守られている”という温度を感じたとき、一番力を出しやすくなります。
過度に管理したり、専門家のように指導したりしなくても、
- 少し様子を聞く
- 少し方向を示す
- 続けていることを認める
“最初の一歩を軽く整えてあげる”ようなイメージで、寄り添ってあげてください。
よくある質問Q&A
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テストが終わった直後、まず何をすればいい?
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最優先は「弱点の洗い出し」です。
間違えた問題・曖昧な単元をリスト化し、冬休み前に軽く触れておくことで、休みに入ってからの伸び方が大きく変わります。
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中1・中2でも受験を意識したほうがいい?
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強くおすすめします。
特に英語・数学は積み上げ型の教科のため、中2・中3でいきなり伸ばすのは難しいからです。早めに土台をつくっておくと安心です。
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冬休みから頑張れば間に合いますか?
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冬休みから頑張るのはとても良いことです。
ただ、“準備ゼロ”で入ると非効率です。今のうちに基礎を整えておくだけで、冬休みの学習がぐっと進みやすくなります。
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部活が忙しくてもできますか?
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小さな習慣(10分学習)なら必ずできます。
時間が限られていても、毎日継続していくことで、きちんと学力につながっていきます。
まとめ
テストが終わった今の時期は、気が抜けてしまいやすい反面、実は一年を通して最も“伸びしろを作れる時期”でもあります。
中1・中2は基礎と習慣づくり、中3は受験モードへの切り替え。
どの学年にとっても「振り返り → 準備 → 小さな習慣」の3ステップが未来の成績を大きく変えます。
実際の塾の現場でも、この時期に動いた生徒は必ず冬休み後に大きく伸びていきます。
ぜひ今日から、できることを一緒に始めていきましょう。
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